立ち上げの想い
「今、一緒にいられること」を
みんなが楽しめる場にしたい
私たちW Inc.(ダブリュー)は、関係性をデザインするプレイスメイキングカンパニー(*)です。株式会社フェリシモの子会社として2019年10月に設立し、住まいやものづくりに関するサービスを行なっています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、いま親と子の間にいつもと異なる揺らぎが起きていると思います。少しでもその関係性に穏やかな時間が増えるよう、今回オンライン保育サービスをスタートすることを決めました。
■働き方の変化に伴う、子どもとの過ごし方の変化
最近、在宅ワークが増えたり、子どもの幼稚園や学校の休園・休校により、家族みんなで家にいる時間が長くなることでこんな悩みが出てきていると思います。
私自身も3人の幼児・小学生をもつ親のため、当初は「子どもと家にいるいい機会だから、楽しく大切に過ごしたい」と意気込んだものの、
- 在宅ワークや家事をしたいのに、子どもがいると集中できない
- 子どもは思いっきり遊びたいのに、仕方なしにずっとテレビやYouTubeを見続けさせてしまう罪悪感がしんどい
- 自分が展開できる遊びのバリエーションに限界がきた
と、モヤモヤを抱える日々です。これは私の悩みでもあるのですが、こうした状況の親子に、1日1時間だけでも心休まる時間を提供したいと考えました。
■周りの人に協力を求めにくい時だから
普段であれば、自身の親や親戚など身近な人に協力を仰ぐことも多いと思いますが、今はそれが難しい。「離れているけれど誰かの役に立ちたい」という想いをもつ人とつながるマッチングサービスがあったらいいのに、と思っていました。
そんなことを、以前保育士・幼稚園教諭として勤めていた妹に話したところ、「困っている子どもたちや親御さんのサポートができないかと思っていたが、場所や機会がなくて悩んでいた」という返事が。そして、同じような想いを抱えた先生がたくさんいることを知りました。
先生たちに新しい役割と活躍の舞台を提供することで、親・子・先生たちが寄り添い合える場をつくれる。これはやるしかないと思い、オンラインでの保育サービスの開始を決めました。
■先生たちにも寄り添えるサービスを
子どもたちの役に立ちたい、親御さんをサポートしたい。
そう思っている保育士・幼稚園教諭さんのなかにも、園の閉鎖や、直接おうちを訪問するシッターさんの業務形態の都合上仕事が減りながらも、保育・教育の現場に携わりたい強い思いをもつ方がいます。また、ご家庭の都合などで家事に従事し、保育・教育現場への就業を断念している方もいます。
「子どもの成長のために一肌脱ぎたい」という思いの実現と、わずかではありますが有償のサービスによるサポートで、先生方にも寄り添うサービスでありたいと思います。
W Inc. 代表取締役 廣岡大亮
(*)プレイスメイキングとは、愛着や居心地の良さといった心理的価値を伴う「豊かな暮らしの風景」を創出する、協働型のプロセスデザイン手法です。W Inc.は、人に寄り添いながら、生活者とつくり手それぞれが自分で自分の居場所を見つけたと思えるような、「愛着の持てる場」と彼らの仲介者となることを目指しています。